北の海岸近くの林に入った2人は、そこで海岸を見張っていた兵士達と合流する。
「リ、リオン様……!?」
「セシル様までっ……、ご苦労様です!」
敬礼をする彼等に軽く挨拶をし、リオンが経過を訊く。
「様子はどうだ」
「はい、今の所町に向かって来る様子はありません。しかし数が増えている様です……」
木の陰に身を隠し確認すると、大量のローパー等の水棲モンスターの中心に巨大亀型のモンスターを見た。恐らく群れを率いる核となるモンスターだろう。
そして少しずつ水棲モンスターが海から上がってきていた。
「あの亀さえ倒せば何とかなるだろう……セシル、準備はいいか?」
「もちろん。ところで、孤児院の娘さんが此方に来てるって話だけど……」
「いえ、私達は見掛けておりません」
だとすると既に引き上げたのだろうか。モンスターにやられてしまったという可能性もあるが、そうなるとあのモンスター達はもっと興奮状態になっている筈なのだ。
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bkm
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