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「以前のお前はヒューゴを目の敵にしているだけで自分の意思を殆ど持ち合わせていなかった。故に私は、お前を奴の息子と見ていた。
 しかしあの事件以来変わった。軍の者とよく会話をし、我を通すのではなく相手の意思を耳にし思考に加えており、任務に対しても以前と比べて安定性が増している。何とも危なっかしいと思う事が減ったものだ」

「…………」


 驚くことしか出来なかった。

 自分がそんなに変わったという事にもだが、あのドライデンがヒューゴの息子である自分を見ていたという事に。


「どうした、私の評価は不満か?」

「い、いえっ、寧ろ身に余る……」

「フフ、お前をヒューゴの息子とは呼べんな。お前は立派な、軍を支える一柱だ」

「……あ、ありがとうございます……!」


 何だろうか、込み上げてくる何かがある。

 内心困惑している少年に対し、ドライデンは普段の厳しい顔つきに戻った。


「ではリオン・マグナスの査定結果を採用とし、2人に辞令を与える。お前も、鍛練を怠るでないぞ」

「はっ」


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bkm

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