城に到着すると更に気を引き締め、2人に待機を命じ1人将軍の下へ向かう。
将軍の部屋のドアに控え目のノックをすると、すぐに入室許可の返事が返ってきた。リオンは1つ深呼吸をし、静かにドアを開ける。
「リオン・マグナス、任務の終了報告に参上致しました」
「うむ、その様子だと無事送り届けた様だな」
「はっ」
椅子から立ち上がり、ドライデンは肩に力を込める少年の前に立つ。
「して……あの2人はどうだ?」
言葉を選ぶべきだろう、一瞬そう思ったリオンだが、それでは意味が無いと2人に感じた事をそのまま言葉にした。
「閣下が仰っていた通り、確かにあの2人には少々ムラがあります。ウイルは完璧を求めるあまり周りが見えなくなる時があり、ジョブスは表に立たせるには言動が軽すぎる。
しかし、どちらも任務に対して真剣である事に変わらず、それを成す力があると私は考えます」
「そうか……」
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bkm
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