その様子を見てほくそ笑むのはやはりジョブス。


「お前さ、あの2人見て未だ何とも思わんわけ?」

「んー……確かに仕事仲間にしては親密である様に感じるが……」

「そうそうそれだって、なかなか良い着眼点じゃん」


 上から目線で何だか気に食わないウイルだが、相棒が言いたい事が何となくだが分かった気がした。

 セシルはともかく、彼女と会話をするリオンの表情は先程より明るく見える気がする。


「最初はどうかと思っていたけど、なかなか有意義な休暇だったよ。ただやっぱり腰に剣を下げてないと落ち着かないね」

「根っからの剣士だな」

「かもしれないね、やっぱり身体を動かしている方が合ってるのみたいだ。まあ、スタンが言ってた1日中ボーッとしてみるのも悪くなかったけど」

「丸1日寝ていたと聞いた時は流石に驚いたがな……」


 そして1日1日がどれだけ貴重な時間なのかを理解した。

 こうして会話をする時間も、きっと貴重な時間というモノなのだろう。


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bkm

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