リオンの指示に2人の兵士は肩の力を抜く。
司教は皆に再び感謝の言葉を送り、部屋を後にした。
「リオンさん、お元気そうで何よりですわ」
「そっちも……変わらず、みたいだな……」
「はい、クレメンテのおかげでボムの研究……基、薬品の研究が捗っているんです」
「…………」
クレメンテはフィリアの願いを断れないのだろう。周りに害が無ければ良いのだがと少年達は願うしかない。
「ところで、セシルさんはお元気で?」
「ああ……明日休暇明けで現場復帰だ」
「まあ……通りでリオンさん、ちょっと落ち着きが無いのですね」
「なっ……!」
微笑むフィリアの一言にリオンは思わず狼狽え、その様子を見たジョブスが何やらウイルに小声で話している。
それに気付いたリオンは睨み付けたが、墓穴を掘るだけに終わった。
「まあまあ、素直が一番ですよって、なあウイル?」
「うん? 相棒が復帰して嬉しいのは当然だろう?」
「そーじゃなくてさー、もっとこう……」
「黙ってろ!」
司祭恐るべし。
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bkm
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