22

 リオンの指示に2人の兵士は肩の力を抜く。

 司教は皆に再び感謝の言葉を送り、部屋を後にした。


「リオンさん、お元気そうで何よりですわ」

「そっちも……変わらず、みたいだな……」

「はい、クレメンテのおかげでボムの研究……基、薬品の研究が捗っているんです」

「…………」


 クレメンテはフィリアの願いを断れないのだろう。周りに害が無ければ良いのだがと少年達は願うしかない。


「ところで、セシルさんはお元気で?」

「ああ……明日休暇明けで現場復帰だ」

「まあ……通りでリオンさん、ちょっと落ち着きが無いのですね」

「なっ……!」


 微笑むフィリアの一言にリオンは思わず狼狽え、その様子を見たジョブスが何やらウイルに小声で話している。

 それに気付いたリオンは睨み付けたが、墓穴を掘るだけに終わった。


「まあまあ、素直が一番ですよって、なあウイル?」

「うん? 相棒が復帰して嬉しいのは当然だろう?」

「そーじゃなくてさー、もっとこう……」

「黙ってろ!」


 司祭恐るべし。


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bkm

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