「冷静に考えれば、あの大型が小型を従えていたのかもなー。理屈は分からんけど」
ジョブスの話は頷けなくはないが、1匹の大型モンスターが様々な種類のモンスターを一度に統率するという話は聞いた事が無い。
しかし、思い当たる節が無いわけではなかった。
《神の眼の封印が解かれた影響……かな》
《無いとは言い切れんかのう。モンスターの体内にレンズがある事を考えれば、影響を受けて変異したというのも納得出来る》
《一応ディムロスに話しておいた方がいいかな》
《そうじゃな、それが良かろう》
ソーディアンの話に耳を傾けていたリオンは暫し沈黙を守り、降すべき判断を考える。
「此処の兵を増やしてもらえる様に掛け合ってみるか。国にとって重要な拠点の一つでもあるからな」
「ありがとうございます、リオン様」
「司教、僕は当然の事をするだけだ、礼は必要無い。ウイル、ジョブス、休憩が済んだらダリルシェイドに戻る、身体を休めておけよ」
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bkm
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