「よ、良かった……! 本当に……!」
「そ、そんな泣かないでください司教様。ウイルも無事みたいだし、大体セインガルドの兵士はそんなヤワじゃありませんし」
泣き崩れる司教をジョブスとフィリアが宥めていると、教徒に連れられて来たウイルがリオンに駆け寄り敬礼をした。
「リ、リオン様、ご無事で何よりです……!」
「それは僕の台詞だ、と言いたいが……お前達だけで行かせてしまった僕にも責任がある。だがそれでも任務を全うしたお前達を僕は賞賛する」
「あ、ありがとうございます……!」
敬礼を続けるウイルに楽にする様言った後リオンは全ての状況を把握する為に、フィリアと司教と共に神殿内にある客室に移動する。
それから兵士2人の報告を受け、言葉にしながらそれを纏めた。
「じゃあ、あの大型モンスターが現れるまでは全く異常が無かったんだな?」
「はい、大型モンスターだけなら我々だけでも何とか出来たのですが……まるで何かに統率された様に種族がバラバラの小型モンスター達が現れました」
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bkm
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