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《ウォルトに頼んでから出発でも良かったんじゃないですか?》

「アイツの見た目を思い出してみろ、余計に司教が出発を遅らせたくなるだろ」

《あー……》


 紛うことなき胡散臭さを醸し出す男。正直ジョブスが心配するのも納得出来る。

 ウイルも思っていたのかもしれないが、彼の性格を考えると立場が上であるリオンの決定に逆らうという考えは無かったのだろう。


「行くか……この間また盗掘品仕入れたのを黙ってやったから言う事聞くだろ……」

《彼も懲りないですよね……》


 村の奥に屋敷に行き扉を叩くと、ウォルトの秘書である何故かバニーガールの姿をした女性が出て来た。


「こんにちは、リオン様」

「ああ……、何時も思うが……どういう趣味なんだ、この屋敷の主は」

「まあいいじゃない、私も結構好きでやってるし」

「…………」


 ハッキリ言って眼のやり場に困る。

 眼を合わせない様にしながらリオンは、秘書の案内でウォルトの私室に向かった。


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bkm

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