周りを見渡すと穏やかな村の雰囲気を確認出来た。
都会には無いその雰囲気に安堵していると、またもやシャルティエが言い出す。
《スタン達に会ったのも、此処でしたね》
「……そうだったか?」
《はい》
「…………」
ふと、彼等はどうしているのだろうと考える。
答えは簡単、事件が終わり各々の日常に戻った、それだけ。
「……セシルの休暇明け、明日だったな」
《そうですね。かなり休暇を満喫してたみたいですねー、一日寝たりとか》
「生活リズムは大丈夫なのだろうか……」
《彼女の事ですから大丈夫ですよ。それより僕は坊っちゃんの方が心配で……》
一体何を言い出すのかとリオンが微妙な表情を見せると、愛剣は何故か得意気に言った。
《彼女にイイ所見せようと、ちょっと暴走しちゃうんじゃないかなーって》
「なっ……ば、馬鹿を言うな……! 僕はべつに、彼女が無理をしないように傍に居なきゃいけないとか、それだけで……」
《坊っちゃん、やーさーしー》
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bkm
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