このやり取りで分かる様にウイルの方が隊長に相応しいだろう。しかしドライデンが言うには、彼は命令に対して妥協が出来ない性格らしい。
即ち臨機応変な行動が取れない、それは隊を率いる者としてどうなのだろうか。
かといってジョブスは態度がよろしくない。コレも隊を任せるには不安が残る。
「責任重大だな……、行くぞ」
ダリルシェイドを後にし、3人はハーメンツへと向かう。
途中、穏やかな気候の街道でジョブスが呟く。
「隊長つったってなー、あんまり気乗りしないというかさー」
「なら辞退すれば良いだろう」
「いや、お前に任せるってのが不安なんだよ。お前って結構不器用だし」
「フン、不真面目なお前にだけは言われたくないな。この間だって任務を忘れて子供の親捜し……そのせいで予定時間が大きくズレて……」
「あんな小さい子が泣いてたらほっとけないだろ。彼処で無視するのは男の美学に違反しちまうわ」
「男の美学の前に兵の美学を大事にしたらどうだ。始末書提出率が高過ぎる」
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bkm
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