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 2人が手を離し、スタンが次にセシルとの握手が終わった後、今度はウッドロウが客員剣士達に握手を求めた。


「2人共、次に会った時もよろしく頼む」

「ああ」

「会う時を楽しみにしているよ。あ、マリー達にも、よろしく伝えておいてくれるかい?」

「もちろんだ」


 しっかり握手を交わす傍で、チェルシーがリオンに向かって言い放つ。


「今度は是非、リオンさんが懇意にしている甘味屋を教えてくださいねっ」

「は? ……!?」


 チェルシーの言葉の意味に気付きリオンは隣に居る同僚を見るが、彼女はあからさまに顔を背ける。

 心当たりのあるフィリアは苦笑していた。


「セシル……」

「んー、確かに……リオンの方が詳しいって口が滑ったかも……」

「…………」


 彼女は責任を感じているらしく非常にバツの悪い顔をしている。

 王、それにヒューゴが居る場という事もあり、ならば此処は大人のの対応するのが男だろうと彼は微笑を見せた。


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bkm

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