12

 セインガルドとフィッツガルドは別大陸。そう頻繁に往き来は出来ないが、スタンは満面の笑顔を見せる。ディムロスも、笑っている様な気配がした。

 フィリアが飛行竜に乗る3人に声を掛ける。


「皆さん、ありがとうございました。神殿に籠っていただけでは分からない事を、沢山知る事が出来ました。皆さんのおかげです」

「私も、フィリア君とは興味深い話が出来た事を幸運に思うよ」

「はい、女の子同士仲良く出来て、感謝感激雨あられです」


 ウッドロウとチェルシーに続き、スタンも彼女に笑顔と言葉を向けた。


「色々教えてくれてありがとうなフィリア、クレメンテも。セインガルドに来れたら、神殿に行くよ」

「はい……私も、フィッツガルドに行った時は伺わせていただきますね」


 彼等は固く握手を交わし、今度はスタンから客員剣士達に声を掛ける。


「リオン、セシル、シャルティエ、ありがとうな」

「フン、礼を言われる筋合いは無い」

《坊っちゃんたら……》

「フフッ、此方こそありがとうだよ、スタン」


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -