《ほんにシャルティエは今のマスターと相性が良いんじゃなァ。無論、儂とフィリアの方が抜群じゃが》

《僕達の方が上だって。ね、坊っちゃん》

「ん?」


 マスターは、ウッドロウと話していて聞いていなかったようだ。シャルティエは一気に静かになる。

 フォローしようにも、フィリアにはその方法が分からなかった。


「えっと……何であれ、相性が良いから契約出来たのですし……その……」

《フィリアや、無理をせんでもよいぞ》


 すみませんと謝罪するフィリアに、チェルシーが質問をする。


「ソーディアンと話すってどんな感じなんですか?」

「そうですね……最初は戸惑いましたが、すぐに慣れてしまいました。今では普通の人と会話する様な感じですわ」

「そうなんですか……聞こえない私からしたら、とても不思議な光景ですね」

「私も、クレメンテと会うまではそうでしたから分かります」


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bkm

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