「レイノルズとは偉い違いだね」

「比べるだけ無駄だろう」


 リオンの返しにまったくその通りだとセシルは笑う。

 一方、スタンは何故かディムロスと口論を始めた。


「まったくー、何でお前はそう口うるさいんだよ」

《何かを守りたくば修行を怠るなと言っているだけだ。一時的にも我のマスターだった男に腑抜けてもらっては困るからな》

「それじゃあ、俺はお前が居なきゃ駄目な奴みたいじゃないか」

《一人で起きられない時点で、似た様なものだろうが》


 険悪な雰囲気ではない。寧ろ互いに何処か後ろ髪を引かれている様な、そう皆は感じている。


《ディムロスは相当暇になるから、それもあるんでしょうね》

「そっか、城に保管されたら誰かと話す機会なんてグーンと減っちゃうわね」

《うわ……そんなの僕耐えられない……》


 ルーティとアトワイトの会話にシャルティエは寒気を感じ、クレメンテが流れに参加した。


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