呆れ気味にリオンが呟いくと、軽いノック音の後にフェイトが入って来た。
「フェイトさん、どうしたんですか?」
電撃は食らったが、頭が軽くなり上機嫌なスタンが質問をする。
よく見ると、フェイトは旅支度を済ませていた。
「アクアヴェイルに戻るので、名残惜しいですが皆さんに挨拶をしておこうと思いまして」
「そうなんですか……」
「はい、そろそろジョニーの奴がサボりそうですから叱ってやらねば」
少し落ち込んだスタンだったが、ジョニーの名前が出ると笑顔になった。ジョニーを知る者達も苦笑する。
フェイトも釣られ、別れの時間に和やかな雰囲気が続いた。
「皆さんありがとうございました。アクアヴェイルにお越しの際は是非私共の所にお立ち寄りください、皆さんなら大歓迎です」
王であり、1人の男である彼は心から皆に歓迎の言葉を送る。
それから皆と握手を交わし一礼した後、皆へ向かう為去っていった。
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