「じゃあ、スイッチ返してもらえるかい」
「……ん」
リオンが懐からスイッチを出し手渡そうとした瞬間、スタンが電撃を食らった。
一度スタンに集まった視線は、すぐに涼しい顔をしている少年に向けられる。
「……手が滑った」
絶対嘘だとルーティは声を高々に叫びたかったが、それをすれば間違いなく自分も電撃を食らう。だから開きそうになる自分の口を急いで閉じた。
「壊れたりしてないみたいだね、なかなかいい感じだ」
自分のペースを崩さないレイノルズは早々と2人からティアラを回収し、挨拶をそこそこに部屋を出ていく。
「神の眼を間近に見て凄く興奮してるね、彼」
「レンズ研究を突き詰めてヒューゴを越えて見せると、本人が居る所で言っていたからな」
その時は場が凍りついた。若いというのは素晴らしくも恐ろしいと言ったのはドライデン。
「ホント、若いって凄いね……」
「僕達の方が若いがな」
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bkm
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