話が弾むと何時の間にか日が暮れ、もうすぐ夕食の時間帯になる。
軍人が訪ねて来たのはその頃だった。
「会議が終わりましたので、城へお戻りをとの事です」
「思ったより早く終わったな……まあ、此方から確認する手間が省けたから良いけど。すぐに向かうよ」
「はっ」
軍人が立ち去り、セシルは寛ぐ皆に城へ行く事を話す。
するとルーティが紙袋を手に質問をした。
「買った物はどうしたらいい?」
「此処に置いていってめ大丈夫だよ、後で取りに来ればいいからね」
「分かったわ」
皆は増えた荷物をテーブルに置き、セシルを先頭に城へ向かう。
街頭が点き始めた町並みは昼間とは全く雰囲気を見せる。
「夜でも賑やかだな」
「国の中心だからね、余程の事が無い限りは眠らないだろうな」
静かな方が好きだけれど、とスタンに苦笑しながら告げた。
確かに彼女には、賑やかより静かな雰囲気の方が合っている。スタンはそう思い頷いた。
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bkm
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