18

 さりげなく秘密をバラされたバッカスに、女性陣は同情する。本人は悪気も無く、無意識だろうが。

 そんな彼にルーティは質問する。


「アンタはベッドの下に何か隠してたりしないわけ?」

「妹と二段ベッド使ってるからなー」

「じゃあ無理ね……って、妹幾つだっけ」

「17」


 女性陣は何かを悟った。


「さぞ仲良しなんでしょうね……」

「どっちかと言えば母親みたいな感じだけどな。家事はバッチリだけど、ちょっと小うるさい時あるし」

「母親っていうか、ブラ――」

「しっ」


 うっかり口を滑らすルーティにセシルが指摘し、二人で笑う。

 今度はフィリアが質問をした。


「スタンさん、村に戻ったらどうするのですか?」

「あー……きっと暫くはリリスに村から出してもらえないだろうな。だから放牧とか畑とか、じいちゃんの手伝いだな」

「そうなのですか……」


 何か彼女は言いたそうにしていたが、笑顔でそれを止めた。


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bkm

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