さりげなく秘密をバラされたバッカスに、女性陣は同情する。本人は悪気も無く、無意識だろうが。
そんな彼にルーティは質問する。
「アンタはベッドの下に何か隠してたりしないわけ?」
「妹と二段ベッド使ってるからなー」
「じゃあ無理ね……って、妹幾つだっけ」
「17」
女性陣は何かを悟った。
「さぞ仲良しなんでしょうね……」
「どっちかと言えば母親みたいな感じだけどな。家事はバッチリだけど、ちょっと小うるさい時あるし」
「母親っていうか、ブラ――」
「しっ」
うっかり口を滑らすルーティにセシルが指摘し、二人で笑う。
今度はフィリアが質問をした。
「スタンさん、村に戻ったらどうするのですか?」
「あー……きっと暫くはリリスに村から出してもらえないだろうな。だから放牧とか畑とか、じいちゃんの手伝いだな」
「そうなのですか……」
何か彼女は言いたそうにしていたが、笑顔でそれを止めた。
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bkm
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