「何やってるんだ?」
リビングに居た三人が寝室にやって来た。
ルーティはセシルに許可を貰った後、彼等に写真を見せる。
「あ、コレってリオンとセシル?」
「まあ、お可愛らしいですね」
「雰囲気が大分違いますねェ」
各々の感想にセシルは苦笑した。
それからそれぞれの幼い頃の話等で談笑が続く中、ポケットに入れたお守りを落とし屈んだチェルシーがベッドの下に何かを見つけ小さく声を上げた後に立ち上がる。
「セシルさん、ベッドの下にある箱は何ですか?」
「ん、ああ……それは……秘密」
「セシルさんにも秘密があるんですか?」
「そりゃ人間、誰しも秘密はあるよ」
笑っていると、ルーティが少々冷やかな声で意見した。
「にしたって、ベッドの下はベタ過ぎるでしょうよ」
「そ、そうかな?」
「そういえば、バッカスもベッドの下には男の秘密が眠ってるとか言ってたな」
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bkm
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