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 深々と頭を下げるスタンに王は微笑んだが、すぐに力を込めた声色で告げる。


「但し、ディムロスは返してもらうぞ? その剣の所有権は我が国にあるからな」

「あ…………、はい……」


 元はと言えばセインガルドが運んでいた物、それを失敬したのだから返すのは当然だ。

 スタンはディムロスの柄に手を掛けた。


「では……神の眼についての話に移ろう。最早、我が国だけの問題ではないからな」

「そうですね、此処には三国の代表が揃っているので、すぐにでも会議は始められます」

「破壊出来ない以上一刻の時間も惜しい、ソーディアン達に助言を貰うのが良いでしょう」

「うむ……お疲れの所申し訳ない、フェイト殿、ウッドロウ殿」


 二人の次代の王の感謝を示し、王は立ち上がる。


「では場所を移すとしよう。リオン、ソーディアンの通訳を頼む。セシルは会議が終わるまで他の者達に街の案内でもしてやってくれ」

「はっ」


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bkm

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