18

 彼は本気だと、リオンは息を飲む。

 集中するウッドロウの隣で、チェルシーが弓を構えた。


「微力ですが、ご協力します!」

「私も、お力添えしますわ」


 フィリアがクレメンテを構える。


「あーあ……こんな巨大レンズ壊すなんて有り得ないって言いたいけど……」


 深い溜息を吐き、ルーティがアトワイトの切っ先を神の眼に集中させた。


「ま、確かにこんなのは無い方が良いかもしれないね」


 リオンの隣で、セシルは剣を手にする。

 そして彼女は訊いた。


「君はどうする?」

「…………」


 スタンも構えており、流れは完全に破壊する方向へ向かっている。恐らく止める事も出来ないだろう。

 ならば今、優先するべきは、


「――フン、仕方ないな」


 シャルティエを抜き、答えを示す。


「リオン……!」

「一度だけだからな、さっさと飛行竜の方と合流しなければならないんだ」


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bkm

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