「お前、戦闘中に何をやっている!」

「何ってお金拾ってたんだけど? 1ガルドを笑う者は1ガルドに泣くのよ」

「戦闘中だぞ!!」

「うっさいわね! しっかり支援してやってんだから文句言わないでよ!!」


 リオンとルーティは非常に相性が悪いらしい。そう、他の三人と三本は思った。


《先が思いやられるな……》

《未だアルメイダにも着いていないのにこの調子だものね》

《セシルー、坊っちゃん達を止めてよー》

「正直言うとアレに巻き込まれたくないなぁ」


 そう言うセシルだが、しどろもどろになりながら間に入ったスタンが怒鳴られた所で動き出す。

 とにかく己の意見をぶつけている二人の間に入り、盛大に溜息をついた。


「君達、今私達がすべき事を忘れてはいないかい?」

「そんな事は……」

「ち、ちゃんと分かってるわよ……」


 聞き分けがいいのは良い事だが、それ以前に喧嘩を始めるのはよろしくない。

 ディムロスの言う通り、先が思いやられる。



prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -