「もちろん、相応の償いはさせてもらう。しかし神の眼についてを世間に公表するわけにはいない故、秘密裏になるが」

「そうか……事が済んだら、セインガルド王に謁見する必要がございますな、殿下」

「そうだな……決着が着いたら、な」


 コレで正式にではないが、セインガルドとファンダリアの利害が完全に一致した。あとはグレバムをどうにかするだけ。

 更に慎重さが要するこれから先の行動について、話は進む。


「出来れば、グレバムの所まで最短で行ければ良いのだが……イクティノスが奴の手に渡っている今、消耗は少ない方が良いからな……」

「問題は居場所か……目的がハッキリすれば良いが、それも今は無理だな」


 リオンは言い、ダーゼンが広げた城の見取図を睨む。

 玉座だとも思うが、彼は飽くまで反乱軍のバックアップをしている立場、目立つ所には立たないだろう。


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bkm

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