「下から反乱軍が来るなんて事は無いわよね……?」
「それは無い……とは言い切れない、か……」
ルーティの問いにウッドロウが煮え切らない返事をすると、スタンが発言した。
「じゃあ、俺が先行くよ」
「は? あ、おい!」
階段を駆け降りるスタンを慌ててリオンが追い、他の面々も地下へと急ぐ。
その先から、剣を交える金属音が聞こえた。
「このダーゼン、先には進ません!」
「いや、そのっ」
スタンに立ちはだかっているのはファンダリア軍の紋章が刻まれた鎧を纏う老兵。
剣を構える老兵とスタンの間に、ウッドロウが立った。
「ダーゼン、剣を収めよ」
「で、殿下……!?」
「チェルシーも居ます!」
老兵――ダーゼンは、二人の姿を認め剣を鞘に収める。
そして彼の案内で寒い地下の奥へと進んだ。
「殿下、御無事で何より……!」
「ああ……しかし、あの街の様子は一体どういう事だ?」
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bkm
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