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 淡々とした口調で彼は答え、正論とも言える返答に彼女は歯を食い縛った。


「そりゃ……仲間と家族だったら、家族を取るかもだけど……! あんな言い方しなくても……!」

「じゃあ何て言えばいいんだ? 信じているからと言って、狭間に居る彼女を更に苦しめるか?」

「……!」


 リオンの言葉に、今の自分の考えはただの独り善がりだとルーティは気付く。

 一番苦しんでいるのは、何故苦しんでいるのか、よく分かっている筈なのに。


「……アンタはいいわね、そんなに冷静でいられてさ」


 混乱する頭で憎まれ口を叩いてしまう。

 少年は、変わらない口調で言った。


「そうだな、僕は感情で物事を判断しない」


 そして信念を告げる。


「だから、僕は自分への誓いを貫き通す。例え血の繋がった家族を敵に回しても、果たしてみせる」


 誰よりも強くなり、守ると。


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bkm

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