首を傾げる門番に、マリーは恐る恐る訊いた。
「色々、って……何があったんだ……?」
「んー……なあ、そいつ等ってマリーの仲間?」
手の内を明かす故の当然の質問。それに答えたのは、混乱しているマリーではなくルーティ。
「そうよ、偶然マリーと会って旅をしてきたの。実は彼女記憶喪失で、記憶の手掛かりを探してたんだけど……」
「あ……そ、なのか……?」
門番に見つめられたマリーは頷き、自分の境遇を認める。
それに納得したらしい彼は謝罪の言葉を口にした後、先程の質問の答えを語り始めた。
「突然グレバムって奴が姿を見せてな、俺達義勇軍の前でモンスターを操ってみせたんだ。そうしたらあっという間に武力派の奴等がアイツに着いてさ……なし崩し的に隊長が先頭に立つ事になったんだ。
国王を討って町は喜んでるけど、一部はグレバムに疑問を持ってるし、何よりもダリス隊長が浮かない顔してるんだよなー……」
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bkm
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