話も纏まってきた所でそろそろ休もうとセシルが案を出そうとした時、部屋のドアが突然開いた。そこから入って来たのは、休んでいる筈のチェルシー。
「私もお供します!」
「チェ、チェルシー……君は先生と一緒に――」
「いーえ、共に参りウッドロウ様をお守りします!」
意思は曲げないと言わんばかりに仁王立ちになり、強い眼をウッドロウに向ける。
溜息をついたのはリオンだった。
「遊びじゃないんだ、子供はすっこんでろ」
「私は子供じゃありません! 立派なレディーです!」
「大人は自分を大人だとは言わん」
「ぶー……貴方だって子供じゃないですかっ。それに身長だって同じくらいだしっ」
彼女の言葉が逆鱗に触れたらしく、リオンは珍しく向きになる。
「身長は全然違うだろうが!」
「一緒じゃないですか! ほら!」
チェルシーがリオンの横に並び、背を比べた。
ルーティが呟く。
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