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 恐る恐る訊いてみたが、答えはNOだった。

 脱線した話は、すぐに元に戻る。


「とにかく、僕達のやる事は変わらない。グレバムを捕らえ、神の眼を奪還する……立ちはだかる者は何であろうと、斬り捨てる」

「この国はどうするんだ? グレバムがこうしたんだし、流石にほっとけないよ」

「確かにそうだが、行く末を決めるのは僕達じゃない」


 スタンの意見を認めつつ、少年は彼を見た。


「賢王の息子であるウッドロウだ。僕達はグレバムと神の眼の事だけを考えればいい」

「リオン君の言う通りだな。コレは我が国の問題、君達は君達の使命を考えてくれ」


 ウッドロウの強い眼に、スタンは納得し頷く。そして、この人ならば王様に相応しいと、心の底から思った。


「姑息なグレバムは城だろうが……一々反乱軍の相手をしている暇は無い。一気にハイデルベルグまで進む事は出来るか?」

「そうだな……最短距離だとサイリルの傍を通る事になるか……」


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bkm

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