『面白い事になりましたね』
『だが計画には何の支障は無い、お前も予定通りに行動しろ』
『……分かりました』
全てが動き出そうとしている。
一体誰の為に。
「セシル……? 何をやっているんだ?」
深夜、ダリルシェイドの外れにある休憩所のベンチで、リオンの声を聞いたセシルは顔を上げた。
「エミリオ、――シャルティエも一緒か……君こそこんな時間にどうしたんだい?」
「ちょっと眠れなくて、散歩でもしようかと思って。セシルは……?」
「私は……空が綺麗だったから、ゆっくり星でもみようかと思ってね」
「そうか……隣、いいか?」
遠慮がちに訊くとセシルは静かに頷いた。リオンはゆっくり隣に腰を降ろし、空を見上げる。
「そういえば最近……あまり空を見てなかったな」
「忙しいから仕方ないね、昔はよく見てたけどさ……」
「ああ…………シャルティエは置いといて……二人っきりになる事も、少なくなった」
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bkm
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