リオン等も彼等から数メートル後ろを着いて行く。
「とりあえず……良かったな、ジョニーさんとフェイトさん」
「フン……」
甲板での溝が、今は感じられない。アレが、本来の彼等なのだろう。
「何ていうか、ガキっぽいわね」
「男は、どんなに歳を取っても子供だぞ」
「不思議と、マリーがおっしゃるとそう感じますね」
グレバムの件は片付いてはいないが、大きな一戦が終わったせいか皆心なしか安堵を覚えていた。
ただ一人セシルは、重苦しい何かを抱く。
「……リオン」
「何だ?」
足を止めた彼女に釣られ、リオンも足を止めた。
彼女の顔色は悪く、今にも倒れそうだ。
「どうした?」
「……ゴメン」
「え……?」
謝罪の意味が分からない。何故か体調の事だと思えなかった。
セシルの方も、何故謝罪の言葉を口にしたのか分からなかった。
「セシル……?」
「…………」
シナリオが進む毎に、私は。
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