17

 リオン等も彼等から数メートル後ろを着いて行く。


「とりあえず……良かったな、ジョニーさんとフェイトさん」

「フン……」


 甲板での溝が、今は感じられない。アレが、本来の彼等なのだろう。


「何ていうか、ガキっぽいわね」

「男は、どんなに歳を取っても子供だぞ」

「不思議と、マリーがおっしゃるとそう感じますね」


 グレバムの件は片付いてはいないが、大きな一戦が終わったせいか皆心なしか安堵を覚えていた。

 ただ一人セシルは、重苦しい何かを抱く。


「……リオン」

「何だ?」


 足を止めた彼女に釣られ、リオンも足を止めた。

 彼女の顔色は悪く、今にも倒れそうだ。


「どうした?」

「……ゴメン」

「え……?」


 謝罪の意味が分からない。何故か体調の事だと思えなかった。

 セシルの方も、何故謝罪の言葉を口にしたのか分からなかった。


「セシル……?」

「…………」


 シナリオが進む毎に、私は。


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bkm

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