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《何が道化だ……あの男、生粋の剣士ではないか》


 ディムロスの呟きに、スタンは息を飲む。

 ジョニーはシャルティエを構え、ティベリウスを見据える。


「そういや、親父も結構姑息なやり方で蹴落としてたっけなお前」

「宝剣を盗まれたのは事実であろう」

「そうだな、民の反応がイマイチだったのに勝手盛り上げてたもんなァ」


 微笑の後、ジョニーは走り出し剣を交える。

 そして響く、激しい戦闘音。


「なっ……」


 リオンは言葉を失い、その戦闘を食い入る様に見つめた。

 ジョニーは、神の眼の加護を受けている筈のティベリウスと互角に渡り合っている。やはり、大王の剣技を熟知している事が大きいのだろうか。


「貴様……! よくも道化などと……!」

「俺は俺がやりたい事をやって来ただけだぜ? それに笑わせるのは昔から好きなんだ、確かに道化だろうよ」


 一度距離を取り、ジョニーは呼吸を整える。


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bkm

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