「アイシクル!」
走り出すティベリウスにルーティが氷塊を撃つが、やはり避けられ、斬り防がれてしまう。
しかし氷塊が消えるか否かのタイミングで、リオンが一対一の勝負に挑む。
「セインガルドの狗めが、真の王は誰かを教えてやろう」
「言ってろ、雑魚が!」
持ち前のスピードで重い一撃を避けつつ、小さいながらも傷を付けていく。だがそれを続けていても、この男を倒す事は出来ない。
だから彼は真っ正面から挑み、再び鍔迫り合いを始める。
「ぐっ……!」
「そんな細い腕で挑んで来るとはな」
「……一人だったら、こんな事はしないな」
大王の力に押し負けながらも微笑を浮かべると、シャルティエが晶力を形にした。
《エアプレッシャー!》
重力場が発生し、ティベリウスを押し潰さんと力が襲う。しかし恐るべき事に彼は、自分の足でそれに耐えている。
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