「何て奴だ……」
「相変わらず無茶苦茶だな、ティベリウスよ」
生身で晶術を受けながらも涼しい顔をしている男に、ジョニーが呆れ気味に呟く。
それを聞いた大王は笑った。
「潜った修羅場が違うわ若造共」
「世代交代って言葉知らねェのかよ、オッサン」
言葉と同時に風の矢が襲い掛かるが、ティベリウスはそれを簡単に斬り防いでしまう。
向こうに地の利がある以上、むやみやたらに破壊すると向こうが有利になる。数で攻めても良いが、一気に前衛を崩される恐れもある。
「……シャル、いけるか?」
《任せてください、坊っちゃん》
セシルとアイコンタクト取り、ルーティに手でサインを送る。
暫くスタン等と兵士達の戦闘音だけが響いていたが、突然ティベリウスが床に刀を突き刺し振り上げ、破壊し進む衝撃波を生む。向かって来るそれの前にセシルが立ち、充分引き付けてから同じ事をし相殺させた。
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bkm
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