「ティベリウス・トウケイ、降伏する意思は無いな?」

「当然だ、我が武の道に退く事は許されぬ」

「なら良い、国王陛下の手を煩わせる必要が無くなるからな」


 ティベリウスが立ちはだかる以上、グレバムを捕らえる事は出来ない。

 皆は武器を構え、戦闘体勢を取る。


「スタン、後ろは頼むぞ」

「おうっ」


 兵士達を相手にするのはスタン、マリー、フィリア。

 ティベリウスに挑むのは、リオン、ルーティ、セシル、そしてジョニー。


「グレバム、貴様は手を出すでないぞ」

「はっ、かしこまりました」


 彼は最初からこの戦闘に参加する気は無いだろう。つくづく白々しいとリオンは思いながら、構えるティベリウスを見据える。


「あの刀は危ねェぜ? 重い上によく斬れる」

「当たらなければ問題は無いだろう」

「当たったら痛いじゃ済まないけどな」

「だから、当たらなければいい」


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bkm

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