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 最終確認を終え、ジョニーを含めた一行は甲板にて港への到着を向かえた。

 直ぐ様船員達が街に向かい、トウケイ軍の制圧を開始する。


「さて、俺達も行こうかい?」

「ああ……行くぞ」


 船を降り、リオンとスタンを先頭に城へ向かう。

 街の中では戦闘が行われているが、規模に対してそれほど激しくは無い。フェイトの言葉が通じたという事なのだろうか。


「なあ、街の人は大丈夫なのかな?」

「余程の馬鹿じゃなければ、家の中で大人しくしてると思うよ。だからティベリウスとグレバムさえ何とか出来れば、モリュウ軍の勝ちだね」


 何時もの様にスタンの質問にセシルが答える。

 城はどんどん近づいて来ていた。


「おや、橋が上がってるな……ったく、とんだチキン野郎だな」


 唯一、堀に囲まれた城へと続く道の橋が上がっているが、フェイトはコレを予期していた。

 リオン等は道を外れ、堀に繋がる船着き場へと向かう。


「グレバム、今度こそ……!」

「……うん」


 シナリオ通り、だが。


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bkm

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