困り顔のルーティに苦笑しながら言うと、マリーの眼が輝いた。同士を見つけた、と言いたげに。
そこに、何時もの様に仏頂面のリオンが戻って来た。
「ストレイライズ大神殿に急ぐぞ」
「何よ、待たせた事に謝罪も無いわけ?」
「知っているとは思うが、ストレイライズ大神殿はダリルシェイドの北にあるアルメイダの村から、更に東に行った所にある。
よって先ずはアルメイダを目指す」
「無視ですか……」
溜息はつくが、それ以上は突っ掛からないルーティ。
リオンの話は進んで行く。
「言っておくが、逃げようなんて考えるなよ」
「逃げないって、こんなん付けられたさー」
真っ先に否定したのは、誰よりも早く電撃を受けたスタンだった。正直無理も無い。
「じゃあ一度アルメイダに寄って行こうか? 参拝者の足止めがちゃんと出来ているか確かめた方がいいだろうし」
「そうだな……神殿に一般人が彷徨いていたら面倒だからな」
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bkm
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