「エ……、リオン!」


 広い甲板では、巨大水棲モンスターであるクラーケンとリオン等が戦っていた。セシルは慌てて加勢に入る。


「セシル! 下がってろ!」

「で……でも」

「僕達で充分だ! 病み上がりは下がれ!」

「――――」


 冷静に考えれば分かる事。彼女は言われた通り後方に下がり、後衛の護衛に回る。


「スタン、続け!」

「分かった!」


 戦闘が終盤に掛かった所で、リオンとスタンがソーディアンを構え距離を詰めた。


「爪竜連牙斬!」


 二人の連続斬りを最後にクラーケンは力尽き、力無いその身を甲板に広げる。

 そこでマリーが呟いた。


「たこ焼き……」

「材料ならありますよ?」

「止めときなさいよ……」


 天然コンビにルーティはツッコミを入れる。

 船員達がモンスターの処理と船のダメージを確認に走り回る中で、リオンはセシルに詰め寄った。


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bkm

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