「ま、コレも何かの縁って事で秘密基地にでも招待しようかね。ボートに乗りなよ」
それが味方であっても本来なら警戒するべきだが、このまま此処に居ても何れはトウケイ軍に見つかってしまう。
皆はボートに乗り、ゆっくり水路を進んだ。
「大王ティベリウス……かなりの武人なんだろうね」
「アイツが負けたのは、今の所手の指で足りるって話だしな。ま、剣の腕は一流でも、国の頂点としてはなー」
セシルに答える様にして酷評はするが、その顔はやっぱり笑っている。
道化と呼ぶに相応しい。
「さ、着いたぜ。ちょっくら情報交換でもしてみるか」
ジョニーの案内で皆は街の外れに立っている家屋に入った。中はアクアヴェイル独特の作りだが、それだけで特に変わった所は無い。
と思いきや、ジョニーが壁の一部に手を掛け、スライドさせた。
「スゲー、隠し通路」
「隠してなきゃ、秘密基地じゃないからな」
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bkm
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