民から慕われる領主の処刑を決断するという事は、それだけ大きな自信があるという事か。


「リアーナ様が捕らえられている以上、フェイト様は何も出来ない。だというのに、ジョニー様は一体何処に行ったのか……」

「捕らえられた領主とその幼なじみ……すべき事は見えてきたな」


 リオンの言葉にセシルは頷き、兵士に街の中への道を訊く。

 彼は了承し道筋を伝えた後、注意を促す。


「ジョニー様は一目見れば分かる思う。しかし今、ティベリウスが此方に向かっているとの話がある……行動には充分気をつけてくれ」

「分かった、そちらも気付かれない様にな」


 間者の存在が敵方に知られると、此方にも危険が及ぶ。

 彼が忠告に礼を言い街に戻った後、一行も街の中に足を踏み入れる。


「するべき事って言うのは、ジョニーっていう人を見つけて、フェイトって人を助ける事だよな?」

「ああ、シデンとモリュウ……どちらも味方に出来れば、心強いからね」


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bkm

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