彼の話には大きな信憑性は無いが、ヒューゴという男を見ているディムロスとアトワイトは納得する。

 確かに表向きは国に敬意を払っている様だが、彼の眼は平伏している様な様子は全く無かった。


《今更だが、信用に足る人物なのだろうな》

《発言力は確かにあるけど、セインガルドの懐に居るからなァ……下手な事して国に潰されたら、本末転倒だろうね》

《ふむふむ、どうやら何時の時代にも頭のキレる者は居るらしいのう》


 話に入って来たクレメンテは、一通り整理を始める。


《フィリアの話だと、天地戦争や神の眼等については殆ど詳しく語られていない様じゃ。ヒューゴとやらも学者ならば、少ない資料で調べ上げ考察したのじゃろう。
 しかしやはり気掛かりなのはグレバムじゃな。余程神の眼について知らなければ、モンスターを召喚し操るなんぞ出来まいて》


 やはり話はそこで行き詰まってしまう。


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bkm

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