モリュウへの歩みを彼等は再開する。


《ディムロス、何も言わなかったわね》

《彼処で口を挟む程、我は朴念仁ではないぞ》

《あら、そうなの?》

《……からかうのは止めてくれ》


 溜息をついた後、ディムロスは別の話を切り出した。


《ところでアトワイト、お前はルーティとはどんな出会い方をしたのだ》


 彼の問いにアトワイトは暫く考え込んだ。そしてルーティに一言断りを入れた後、話し始める。


《私がルーティに会ったのは、この子が物心ついた時だったかしら。物置を探検した時に、私の眼が覚めたのよ》

《我々は暴発やエネルギーの消費を抑える為に、マスターが居ない間は眠っているからな。
 しかし、物置とは……》

《貴方だって飛行竜じゃない》


 どっちもどっちという言葉が適切かは分からないが、双方安置場所から人の手で動かされた事は分かった。

 彼は、シャルティエにも声を掛ける。


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bkm

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