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 再びルーティの攻撃が始まった。


「馬鹿じゃないの!? アタシが優しいって、そんなわけ無いでしょ!? ちったぁ自分の眼を疑ったらどうなのよ!」

「じゃあ、何で自分の命を賭けてまで金を稼ぐんだ?」

「……う、うっさーい!!」


 無自覚に揚げ足を取り、相手の本質を引き出す。彼は本当に、油断ならない人物だ。


「でもさ、俺は俺の考えを変えないから」

「え……?」

「ルーティは、もっと自分を大事にした方が良いって」

「なっ……ア、アンタ、空気ってモンを読みなさいよ! ていうか、分かったって言ったわよね!?」

「うん、でも変えない」


 彼は自分を曲げず、伝える。


「ルーティは、守りたい程に大事なんだろ?」

「あ、当たり前じゃない」

「うん、でさ、その人達もルーティの事が大事だと思うんだ。確かに金は必要かもしれないけど、それ以上にルーティの事心配してるんじゃないかな?」


 彼の声は明るく、そして真剣だ。


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bkm

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