「わー…すっごいなー」
「うん? スタンは首都初めてかい?」
屋敷に向かう途中、街並みを見て感激しているスタンに声を掛けると、彼は頷き肯定した。
「俺フィッツガルドのリーネって村の出身なんですよ。セインガルドの兵士になりたくて家出してきて……」
「なかなかアグレッシブだね君は……あ、敬語使わなくていいよ、歳近そうだし」
「じゃあアタシも使わなくていいわね、堅苦しいの苦手でさー」
「君、私に敬語使った事があったかい?」
ルーティの言葉に思わず指摘する。答えたのはスタンと同じ様に周りを見渡しながら歩いていたマリー。
「無いな」
「マリー……」
「うんうん、何かルーティって敬語のイメージが無いよな」
「アンタはちゃっかり何言ってんのよ!」
騒がしい飛行竜失踪事件の容疑者達。
小声でセシルはリオンに言葉を掛ける。
「不満かい、リオン」
「こんな馬鹿達と行動を共にしてるとストレスが溜まりそうだ……」
「じゃあ早く解決しなくてはいけないね」
解決したその後は……。
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