「さて、装置は可愛くてえげつないの、硬くてえげつないのの二種類あるけどどっちが良い?」
「可愛いの」
褐色肌の女性・マリーが即答した、とても嬉しそうに。
「オッケー、ティアラタイプだね」
そう研究発明大好きなレイノルズは言い、楽しそうに三人にティアラを付け出す。
女性二人はともかく青年・スタンには可哀想、だとセシルは思ったが、彼は髪の量が多いので上手く隠せるだろう。
レイノルズがティアラの説明を始める。
「そのティアラには発信器が付いていてね、装着者に居場所を常に把握する事が出来るんだ。そして極めつけは……コレのボタンを押してみて」
彼に小さな機械を手渡されたリオンは、躊躇い無くボタンを押した。
直後、スタンの身体を電撃が襲う。
「ちなみに、無理矢理外そうとしても電撃が出るから注意してね」
「うわぁ……確かにえげつない……」
倒れた青年を見てセシルが溜息混じりに呟く。
この電撃があったら逃げようなんて思わないだろう、多分。
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