「閣下、彼等に向かわせてみては如何でしょう。私の調べによればソーディアンと神の眼は同じ時代の遺物だとか……何かの助けになるかもしれません」

「罪人を野放しにしろと言うのか!?」

「そうとは申しません、先日レイノルズが囚人監視用の装置を開発したと報告を聞きました。コレを彼等に施し……そうですな、リオンとセシルを監視につければ問題はありますまい。
 リオンはソーディアンが扱え、セシルに至ってはこの度回収したソーディアンのマスターになる予定だった……これ以上の適任者はないでしょう」

《何だと……?》

「え、そうなのか?」


 回収されたソーディアンと、そのマスターである金髪の青年は思わず声を上げた。

 ヒューゴは不適に笑ってみせ、向かいに立つドライデンは腕を組み、彼を睨み付ける。


「成る程、そういう事かヒューゴ……息子達を使ってまで地位を固めたいのか」

「はて、何の事やら」


 嘲笑するヒューゴに対しドライデンはいきり立っていたが、それを収めたのは沈黙を守っていた国王だった。



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