しかし流石の彼等でも、コングマンの威圧感に少々たじろいでいる。


「ぶっ飛ばされたいのはどいつだァ!!」

「も、もしかして、マイティ・コングマンか!?」

「ヤベェ、俺ファンなんだけど!」


 派手に暴れ回るコングマンに船員達を任せ、客員剣士の二人とスタン、そしてフィリアは、バティスタと相対する。


「もしもだが、俺に勝てたらグレバム様の居場所を教えてやるよ」

「つまり、貴様は僕達に勝つ気でいると」

「ガキ相手に、ムキになる大人じゃねェもんでなァ!」


 振り下ろされる鉤爪を、シャルティエが受け取める。

 上からの攻撃である事も重なり、バティスタの一撃は重い。


「……っ!」

「そんな細っこい腕でよく頑張るなァ?」

「だ、まれ!」


 何とか押し返し、リオンは後ろに下がる。

 前に出たのは力に自信があるスタンと、リオン同様速さに自信のあるセシル。


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