セインガルド城の謁見の間、罪人の取り調べの中に兵士が飛び込み報告した。
“ストレイライズ大神殿が何者かにより襲撃を受けた”と。
「ええい、誰か適任者は居らぬのか!!」
セインガルド王国七将軍の長・ドライデンは叫ぶ。
報告を聞いて狼狽える国王と冷静なヒューゴの言葉によると、大神殿には“神の眼”と呼ばれる遺物が眠っているという。それは他言無用、門外不出の品であるらしい。
早急に軍を派遣しなければならないが、他の七将軍は別の任に着いている。大将軍ドライデンが動いては民に動揺が走り、最悪“神の眼”の存在を隠し切れなくなってしまう。
そこで手を挙げたのは、罪人である筈の金髪の青年。
「あの……それ、俺に任せてもらえませんでしょうか」
「貴様っ、己の立場も弁えず何を申すか!」
ドライデンの言う事は非常に最も。
だがそこにヒューゴが進言した。
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bkm
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