「実は、私のフィリアボムはバティスタの技を参考にしたモノなんです」
「え、バティスタもボムを使うのか?」
スタンの聞き返しに、皆は背筋を凍らせた。
理由は、恐らく一緒だろう。
「いえ、直接は見た事はありませんがバティスタボムという物理技のようです。なんでも背中を痛めるとか……」
「寝技の一種……なのかな」
そう呟いたセシルも含めた皆は、とりあえず安心した。
その理由も、説明は不要に違いない。
「そういえば、スタンはフィッツガルドの出身だよね? 家族に無事を連絡しなくて大丈夫なのかい?」
「あ……あー……」
家出をしたらしい彼。家族は洒落にならない程に心配しているだろう。
スタンは頬を掻き、バツの悪そうな顔をする。
「リーネに行くわけにもいかないしなー……」
「じゃあ手紙でも書けば? 仕事の事書かなければ大丈夫でしょ?」
「うん、私もそれが良いと思う。家族を心配させるのはよくない」
「なるほど……!」
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bkm
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