「飛行竜……君達確か、モンスターの大軍に襲われたって牢屋で叫んでたんだっけ?」

「ええ、だーれも聞いちゃくれなかったけどねー。今思えば幾つかおかしな所があったわ」


 彼女が言うおかしな点とは、飛行竜という巨大な半生命機体をモンスターが襲った事、普通では見られない多種族構成による群れと統率された動き、飛行竜の破壊ではなく明らかに人間を狙っていた事、だった。

 確かにそれは、非常に不可解に取れる内容。


「でも時系列が合わないのよね。飛行竜が襲われたのは、グレバムが神の眼を盗む前だし」

「うーん……ディムロス、神の眼以外でモンスターを操る方法ってあるのか?」

《それに関する知識は我等に無いな》

「そっかー……」


 モンスターについてもそうだが、また別の問題がある。

 それをセシルが語った。


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bkm

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