「なら……神の眼はチェリクにではなく国内の何処かの海岸に向かい、そして船に積んだという事か。神の眼を積めるくらいの船なら足は速いだろうし、砂漠越えにはモンスターを使えば効率良いかもしれない。砂漠越えしている一般人なんて殆どいないだろうから、人目を気にせずに」
「そうか……神の眼の傍でなら、神の眼で造られたモンスターは疲れ知らずか」
神殿の地下で見た神の眼は、一目見ただけで圧倒的な力を持っている事が分かった。モンスターを一度に大量召喚出来る事を考えると、セシルの話も頷ける。
《そうなると、グレバムが何処まで神の眼について知っているかが大きな問題になるな……》
《彼の目的が何にせよ、モンスターが操れるというのは脅威以外の何物でもないものね。今回の様な妨害がこれからもあると、考えるべきかしら》
《大丈夫だよ、坊っちゃんとセシルが居るからね! ちゃんと皆を纏めてみせるよ!》
《うむ、その意気込みが大事じゃ》
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bkm
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